炭水化物ダイエットの危険性は本当?

 

炭水化物ダイエットの危険性は本当?

米や麦などを食べることを控え、炭水化物の摂取量を大幅に抑えることで脂肪を消費し痩せる方法である、

 

炭水化物ダイエットは当初アメリカで流行し、その後現在では日本にも広まってきています。

 

しかしながら、この方法によるダイエットには大きな危険性が指摘されています。

 

炭水化物に豊富に含まれているブドウ糖は、人間が生存するにあたって必要なエネルギー源です。このブドウ糖の摂取を抑えることで、人間は身体に備蓄された脂肪を分解し、脂肪からエネルギーを取り出すことで活動するためのエネルギーを生み出すこととなるため、炭水化物の摂取によって脂肪の量は確かに減少します。

 

しかしながら、人間の脳は脂肪から取り出したエネルギーを利用することができず、ブドウ糖の供給を受けなければ機能が停止してしまいます。そこで、炭水化物が不足した場合には、まず短期的に肝臓にため込まれているグリコーゲンをブドウ糖に分解することで凌ぐことができるようになっています。

 

また、肝臓にため込まれたグリコーゲンが枯渇した場合には、筋肉を分解し、筋肉から取り出したアミノ酸をブドウ糖にすることで、脳にエネルギーを供給することとなります。

 

このプロセスを経ることで、筋肉量が低下し、代謝が低くなります。そのため、炭水化物ダイエットによって、それまで以上に痩せにくい身体になることや、歩行などが困難となる危険性があります。また、肝臓のグリコーゲンが失われることにより、肝臓の機能が低下し、思わぬ疾患の遠因となることも考えられます。

 

また、骨密度の低下心筋梗塞動脈硬化脳卒中など血管における病気のリスクが上昇するほか、糖尿病のリスクが大幅に上昇すると言った研究も報告されています。

 

さらに、ダイエットの効果という面では、炭水化物ダイエットは筋肉量の低下などでエネルギー消費量が極端に低い状態となるため、ダイエット後のリバウンドが大幅なものとなることが多くなっています。

 

問題点は?

 

問題点は?

炭水化物ダイエットは、糖質(炭水化物?食物繊維)を抜いて痩せる方法です。

 

糖質が入ってこなければ血糖値はほとんど上がらないので、肥満ホルモンインシュリンが節約されて脂肪がつきにくくなります。

 

糖尿病の予防にもなりますし、カロリーを気にせずにたんぱく質や脂質は摂取できるので即効性があります。問題点としてよく挙げられるのは、脳はブドウ糖を唯一の栄養源にしているので、脳の働きが鈍くなるということです。

 

ただ、これに対しては脂肪が分解されてケトン体という物質が作られます。脳は飢餓時にはケトン体をエネルギーとして使うことができるので、脳に栄養がいかなくなるという心配はありません。最初のうちは慣れないとブドウ糖が不足してイライラすることもありますが、これは単に炭水化物中毒に陥っている状態なので、自然に感じなくなっていきます。

 

問題点は、ケトン体が作られることでケトン臭というダイエット臭が出てしまうことです。ケトン臭は果物が腐ったような甘酸っぱいニオイと言われていて、ダイエットしている本人は気付かないことが多いです。周りから指摘されて始めて気づくというケースも少なくありません。

 

ケトン体が血液中に流れ込むと、汗や尿に混じってニオイが出ます。少し汗をかいたり、排尿時にケトン臭が気になる可能性があります。痩せたとしても、ニオイが気になるというのは問題があります。

 

ケトン臭対策には、水をたくさん飲むことが有効と言われています。血液の成分のほとんどは水分なので、水を摂取してあげれば徐々に尿や汗として排泄されてケトン体の数が少なくなり、ニオイが消えるということです。また、たとえケトン臭がしていても、徐々に血液に流れ込まなくなるので、2〜3ヶ月もすれば自然にニオイはなくなります。

 

最初から炭水化物の摂取量を激減させるとケトン臭が出やすくなるので、最初はゆるい炭水化物ダイエットをしたほうが良いでしょう。1日1〜2食は主食を食べるようにするのが、ゆるい制限です。